世界名作劇場

突然ですが、今日で世界名作劇場の『愛の若草物語』全40話を見終わりました。
10日程度かけて、毎日、朝食、昼食、夕食などのときに見てました。

このアニメ、題名に「愛の」なんて文句がつくので、昔は変に恥ずかしくて見れませんでした。
…あ、でも本放送は87年だったらしいから、どうだったんだっけ?
なんか、イラストが、子供向けのズックとかバッグ?とかについているのを見た記憶はあります。

どうも、タイトルが恥ずかしくて(?)、見ていなかった作品がいくつかありまして。
例えば、「ロミオの青い空」。なんかタイトルがかっこ良すぎる。
なぜか「家なき子レミ」というのでもダメだった…。

と、いうわけで「愛の」若草物語、昔は女の子向けの作品かと思ってました。
少なくとも、アニメ自体は見ずに、イラストがついた商品をみて(こういうのって、放送が終わってもずっと残ったりしますよね)当時勝手に想像していた限りでは。

実際に見た感じでは…。なかなかいい感じでした。
とくに劇的な場面が用意されているわけでもなく、日常の描写が楽しいのです。もちろん、戦争で家が焼けたり、病気で死にそうになったり、それなりに事件は起きますが、非常に現実感のある描き方がされています。
こんなまったりとしたアニメって、最近全然みないなぁ…。やっぱり、「世界名作劇場」的なものは必要だと思います。もっとも、末期の世界名作劇場は、この雰囲気から少し違ってきていたように感じますが…。
(例えば、これの続編に当たる「ナンとジョー先生」も、雰囲気は結構違う)
さすがに戦争の場面は、のんきすぎるような気はしましたが…。 f(^^;

それから、登場人物が非常に個性的で、それぞれうまく魅力的に描き分けられていました。
人物がとても良く活きている感じです。
このように、人物が丁寧に描かれているからこそ、「日常」を描いても飽きることなく楽しめるのだと思いました。

ところで、この作品は途中でオープニングとエンディングの歌が変わります。最初に使われていた歌は、ちょっと酷い(失礼!)ので、差し替えになったのだと思いますが、歌だけが変わって、アニメは変わりません。
すると、どうも違和感があるんです。確かに酷い歌(再び失礼!)だったけど、その時の方がアニメにはあっている感じがするんです。後の方の歌のときは、どうも絵と音が別々のような感じがする・・・。
もちろん、アニメは最初の歌に合わせて作ったからなのでしょうけども。

あと、キャラクターデザインが近藤喜文さんだった。「耳をすませば」の監督をされた方で、惜しくも98年に亡くなっています。

…なかなか面白かったです。世界名作劇場は、やっぱりこんな感じのものが一番良いです。ただ、ひとつ残念だったのは、題名の付け方。ネタバレ過ぎ。というより、その回の最後の最後にその話題が出てきて、実際は次回の内容になっていたりすることが多すぎる。もう少し、うまい題名をつけられなかったのかなぁ…。(原作はどうなってるんだろ?)