映画「二ノ国」観てきました

2019-08-23から公開されている、映画「二ノ国」を観てきました。

二ノ国」はもともとゲームであること、そのゲームの開発にスタジオジブリが協力していたこと、音楽が久石譲さんであること、だけは知っていました。かなり前の記憶ですが、TV番組で特集か何かが組まれていて、開発中の様子などには興味を惹かれた覚えがあります。

映画化については最近まで全く知らず、たまたまどこかでプロモーションを目にして、2週間前位に知ったという程度。

…で、少し悪い予感はしていたのですが、ほとんど情報を入れずに観てきました。ま、最悪、久石さんの音楽を聴くためだけになっても良いかな、と。

 

感想。

…導入部分から、状況や展開、登場人物の行動に全然ついていけず、感情移入が出来ない。

以降、そのまま最後まで続きます。

登場人物のセリフもかなり唐突なものが多く、なんでそうなる?…というような思考をするので、すごく薄っぺらく感じてしまう。

展開も雑。…子供だったら、こんなプロットでも楽しめるのだろうか?(たとえば、城の門を突破するのに、ちょうど来たに馬車に積まれていた大きな壺に隠れて、姫の部屋までやすやすと侵入し、たくさんの人がいる中でバレずに出て、柱の陰に隠れる…とか。警備弱すぎ…)

話の内容もいろいろな要素が詰め込まれてる感じはするものの、かなりとっ散らかっていて、芯になる部分があやふやだし、それぞれに説得力や重みが全然ない。

黒幕ははじめから怪しかったし、その経緯も一生懸命説明してる感じが、しまいには痛々しくなってきた。

最後に明らかになるネタも、もっと説得力があれば結構おお、…となったかもしれないけど、いろいろ矛盾や突っ込みどころがありすぎて、「いや、それはないだろ…」と思ってしまった(笑)

そして、せめて最後に久石さんの壮大な音楽が聞けるかと思って期待していたら、唐突なエンディングソングが流れてきて、とどめを刺される形に。

 

個々の要素やシーン単体で見れば、それなりに面白そうなのに、どうしてこうなった。

絵柄は、懐かしいアニメの感じがして、個人的には好きでしたし、背景の世界観や空気感は美しくて、二ノ国の世界の描写はとても良かったと思います。

 

監督の名前は、スタジオジブリ作品「ギブリーズ」で見た覚えがあります。なんかなぁ、、。

 

たぶん、素材や設定、舞台は良いのに、ストーリーや展開で台無しにしているのかなと思います。

"お話"をしっかり作り込んでいたら、結構な名作になったかもしれないのに…惜しいところ。(すごく失礼な言い方になりますが、セリフやストーリーを無くして、個々のシーンだけを抜き出し見れば、なかなか完成度は高いと思うのです。)

 

「悪い予感」というのは、見る前に仕入れた数少ない事前情報の中に、「久石譲さんに指摘されて、一度ストーリーを全面的に書き直した」というのがあったからかな、と今では思います。実際はどうか分かりませんが、書き直し前はもっと酷かったのではないかと思わずにはいられません…。

 

真面目に見るのではなく、みんなで突っ込みながら、苦笑しながら見るのなら、結構楽しいかも…。ネタとして、大真面目に考察とかしたら、なかなか良いものが書けるかも知れません。

 

今回、使えると思っていた割引が使えなくなっていたために、1900円も払って観たということもあり、がっかり感も大きいです、、。(通常料金で見たの、何年ぶりだろう)

 

※今回の記事は、スマホアプリからの初投稿