笑の大学(DVD)

笑の大学 スタンダード・エディション [DVD]

笑の大学 スタンダード・エディション [DVD]

観ました。
映画館にかかっているのを見つけたときは、「あれっ?」って思いました。
実はこれ、ラジオドラマ(NHK FMシアター)でかなり昔に放送された作品だと知っていたからです。
ちょうど見つけるちょっと前に手に入れて、聞いたところだったので。(今調べてみたら、1994年(と1995年に再放送)に放送ていたようです。)
…あ、元もとは舞台用のものらしいですけど。

で、話の筋は知っていたので、どう映像化されるのかな、…っていうか、どうやったら「映画」になるんだ?!とか思ってたわけですが、ようやく観ることが出来ました。


感想:

内容はほとんどラジオドラマ化されたものと一緒でした。
面白かったです…が、ラジオドラマ版に比べて面白かったかというと、別にそうでもありませんでした。
むしろ、想像の余地が多い分だけ、ラジオドラマの方が面白かったかも。(皮肉?にも三谷幸喜作品「ラヂオの時間」の劇中で誰かが言っていたように。)

やはり、登場人物が二人だけの作品を映画にするのは、かなり厳しいんじゃないかな、と思いました。
少なくとも、映像作品としては「ラヂオの時間」の方が良かったように思います。

…いや、嫌いじゃないんですよね。
検閲する台本のタイトルとか、街頭の看板、人々の変化とか、細かいところも凝ってたし。

期待していただけに、良い意味で裏切られるような要素が皆無で、ちょっと残念でした。

でも、映像でなければ無理なところとして、印象深い場面がひとつ。
最初の方で、丸めた原稿を拾ってきて、ゴミ箱に捨てる直前。開いて読み、一瞬だけ「クッ」って笑った直後に仏頂面に戻るところ。
…これは面白かった(笑)