最後にスタッフロール

『手嶌 葵(新人)』

わざわざ、(新人)なんて書いてるスタッフロール、初めて見た。(新人は、これだけ大勢のスタッフがかかわっているなら、他にもたくさん居たのでは。)
…それで頭が一杯になって、宮崎駿さんの名前が、どうクレジットされているのか(そもそも入っているのか)確認し忘れてしまったではないか!
ん・・・ひょっとして、『原案 宮崎駿シュナの旅」』というのがそれだったのか?!

吾朗監督のせいではないが、いきなりこんな大作にかかるのではなく、本当に“「シュナの旅」の純粋な短編映画化”辺りから始めるべきだったのでは。。。
鈴木プロデューサーが、「千と千尋の神隠し」辺りから、やけにメディアに目立つようになりましたが、私はどうも苦手です…。
駿さんが、「素直な作り方で良かった。」(「ホッとしました」とする記事も)とコメントしたらしいですが、三日間も悩んだ末に、とする記事と、試写直後につぶやいたとする記事とがあって、信憑性が怪しい。特に、ホットしました、と言ったのは怪しい気が、、根拠はないが。

…と思ったら、

http://www.so-net.ne.jp/movie/interview/060721.html
「打ち上げパーティの席に、ある人が宮崎駿からの伝言を持ってきました。それは本当に短い言葉で、“素直な作り方で、良かった”というものだった。ホッとしました。嬉しかったです」

比較的信憑性のありそうな、こんな記事が。「ホッと」したのは吾朗監督だけで、駿さんは「素直な作り方で、良かった」という曖昧、しかも伝言、の言葉しか無かったのだなと。ホッとした、と(駿さんが言ったかのように)加えている記事は、明らかに恣意的に解釈している気がする。
この、「素直な作り方で良かった。」というのを聞いて、あえて(無理矢理良い意味だけに解釈して)喜んでいる感じがするのだが、どうだろうか。

また、こんな事も書いてあった。

もともと本作の企画は、原作者のアーシュラ・K・ル=グウィン本人が、「映像化できるのはこの人しかいない」と宮崎駿を指名し、動き出したものだったという。
(中略)
まずは、いちジブリファンとして素朴な質問。宮崎駿監督が本作を撮るという選択肢はなかったのだろうか。

「それは、まったくなかったです。理由は、実は諸事情があって僕と宮崎駿ル=グウィンさんに会いに行ってるんです。そこで宮崎駿は、自分の作品をすべて見ているという彼女にこんな告白をしているんですよ。“全部見ていただいたのならおわかりですよね。『風の谷のナウシカ』から『ハウルの動く城』まで、すべて『ゲド戦記』の影響を受けています”ってね。宮崎駿はものすごい影響を受けてこれまで10本近く映画を作ってきたわけでしょ。今さら作れないよね。これが真相です」

…全く意味が分からないのですが。
これまで影響されている作品を10本も作っていて、今度こそ、そのものを作りたい!というのに、今さら作れないよね、ていう鈴木プロデューサーの言葉は、
支離滅裂とまでは言わないまでも、どんな論理だ?と思ってしまいます。

原作者は、本作品を見てどうコメントするのでしょうか。
大人の事情で、「すばらしい」とか、言う?
ハウルの動く城」の時のように、公開前後に原作者のコメントを発表し、宣伝に使っていない辺りが怪しいような。。。



…かなあり、厳しいことを書いてしまいました。
スタジオジブリは大好きなのですが・・・。
やばいなあ、これでジブリが傾かなければいいけど。


この状況を見て、宮崎駿さんが「ゲド戦記・第1部」の映画化でもしてくれないだろうか・・・。
かつて、若手スタッフの作った「海がきこえる」に対して、「耳をすませば」を作ったときのように。。。


早いですが、次回作に、期待しています。。。



ただし、百聞は一見に如かずです。
前評判で人がいっていたことが、実際はそれほど悪くないと思ったところもあったし、逆の部分もたくさんありました。
人のレビューを見て分かった気にならず、一度は自分の目と耳で、実際に鑑賞してみることをお勧めします。