茨木での、「毎時5.576マイクロシーベルト」(5.576[μSv/h])の意味
もうひとつ、茨城で検出された、
5.576[μSv/h]
について。
自然で受けるという 0.274 [μSv/h] を基準に考えると、
5.575÷0.274 = 20.3 倍
・・・あれ?
「100倍」とか報道されてたけど、その1/5程度だぞ。
しかし、
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110315/ibr11031516130010-n1.htm
また、放射性物質による外部被曝(ひばく)と内部被曝の違いはあるものの、茨城県原子力対策課も1回の胸部レントゲンによる被爆量は50マイクロシーベルトと説明しており、今回の検出値がそれらと比較して「低い」としている。
という報道はいかがなものか。
もし、この状態が続くと、
(5.575[μSv/h] は自然状態の分も含んだ測定値と思われるので、その分を差し引いて、)
50[μSv]÷(5.575-0.274)[μSv/h]
= 9.43 [h] (時間)
= 566 [min] (分)
= 9時間26分
なので、9時間半毎に、レントゲンを撮り続けることになる。
一週間滞在すると、
7[day]×24[h/day]÷9.43[h/枚] = 17.8[枚]
…18枚のレントゲンを撮ったことに相当します。
これって、本当に「少ない」って言えるんでしょうか。
放射線は、できるだけ受けないにこしたことはなく、レントゲンも、安全なわけではなくて、「リスクとメリットを比較して、メリットが大きいから」仕方なく放射線を浴びるわけです。
ですので、そもそも「レントゲンと比較して云々」という説明は、本当はナンセンスです。