適当なメッセージ

研究室のDELLのノートPCを使っているときに、ふと、Internet Explorerを開いた。
(通常は専らOperaを使っているので、IEはめったに使わない)

どうやら初回起動だったらしい。

設定完了

Bingバーが使用できる状態になりました。
[OK]をクリックすると、Microsoftサービス規約およびプライバシーに関する
声明に同意したことになります。(〜省略)

[はい]

今のところ、Bingバーなんて使うつもりはないのだが。
・・・と言うか、「[OK]をクリックすると...」とあるのに、どこにも[OK]なんてありません。強いて言うなら、[はい]ボタンはありますが。
で、同意したくないわけで。


だって、ね。そのサービス規約とやらを開いてみるとですよ。

第6条 プライバシー

マイクロソフトは本サービスの運営および提供の目的で、お客様に関する情報を収集しています。また、本サービスの一環として、お客さまのコンピュータ、本サービスの使用状況、およびサービスのパフォーマンスについての情報を自動的にアップロードする場合があります。
(〜省略)

マイクロソフトおよびその顧客の権利または財産の保護、または(c)マイクロソフトの従業員マイクロソフト顧客若しくは一般公衆の個人の安全を確保するため、かかるアクセスまたは開示が必要であるという合理的な判断に基づく行動の目的で、お客様の通信の内容に関する情報アクセスまたはこれを開示することが出来るものとします。
(〜省略)

なにげに、サラっと、結構いろんなことが書いてあります。
これが法的にどれだけ意味があるかは別として、言葉通りに捉えるとするなら、

  • 「お客さまのコンピュータ」「についての情報を自動的にアップロード」することがある。(しかも、「本サービスの運営および提供の目的で」の情報収集とは別文で書いてある…)
  • マイクロソフトおよびその顧客」の「財産の保護」のためには、「お客様の通信の内容」に「アクセスまたは開示することができる」

と言っているような。
・・・ある意味、何でもありなんじゃないのか?


自分のPCだったら、絶対同意したくないなあ。

なお、結局のところ、クリックできるのは[はい]であって、[OK]ではないので、同意しなくても使えるようになりそうだったり(というより、同意する方法がなかったり)、実は自分は結局クリックしていないままなのだけれど、上の方の「Windows Live」とか書いてあるツールバーっぽいものとか、アドレスバーの横(※たぶんこれがBingバー…なのか?)の検索ボックスに適当なワードを入れると、この同意画面は消えて、普通に使えるようになった。
次回IE起動時には、この画面が毎回表示されはするけれど。


というわけで、今日の日記で言いたかったのは、二点。

  • おかしな日本語があふれています。特に、Webが普及してからは。
  • 使用条件とか、契約書、皆さんどのくらい読んでます?


前者は、「キャンセルしますか?[OK][キャンセル]」みたいな笑い話(実際見たこともあるけど)もあるし、翻訳が挟まると、かなりの頻度で出できている気がします。

後者は、クレジットカードの契約書読んでたら数時間かかった経験があります。
ものすごく小さな字で書いてあったりして、読ませる気があるのかこれ、ってな感じ。
前に使っていたノートPCに入っていた、Windows Vista初回起動時の使用許諾書には、「同意できない場合は販売店に返却して」みたいなことが書いてあった。
プレインストール版なのだが、返却できるのだろうか。返却したら、OS代分をキャッシュバックしてくれるのか?(もしそうなら、Ubuntuでも入れて使うので、返却したいんだけど)


…なんというか、建前で動いている世の中なのだなあ。
いろいろ仕方ないのは分かっているけれど、きちんと読んだ方が馬鹿みたいな気がしてくるってのはどうにかならないかね。