シーベルト・生体への被曝の大きさの単位
被曝に関して、TVなどで報じられている単位が
まちまちで、明らかに間違えた単位で報じられたりしている。
単位時間当たりの量なのか、総量なのか。
基本的に、どれくらい放射線を浴びたらどうこう、という話では、総量が問題になる。
報道によっては、混同して伝えられている。
簡単な例を上げます。
「時速50[km] (50[km/h])」これは一時間あたりに進む距離(km)です。
「50[km]」これは距離です。
- 50[km/h] で 1 時間運動すれば、 50[km/h]×1[h]=50[km] 進みます。
- 50[km/h] で 2 時間運動すれば、 50[km/h]×2[h]=100[km] 進みます。
「シーベルト(Sv)」と、「毎時シーベルト(Sv/h)」も、コレと全く同じです。
例えば、
毎時10マイクロシーベルト(10[μSv/h])のところに、
- 1時間(1[h])いると ... 10[μSv/h]×1[h] = 10[μSv]
- 2時間(2[h])いると ... 10[μSv/h]×2[h] = 20[μSv]
- 1日(1[day]=24[h])いると ... 10[μSv/h]×24[h] = 240[μSv]
それから、
マイクロと、ミリについて。
「1[mm](ミリメートル) = 1,000[μm](マイクロメトル,またはミクロン)」
と同じで、「ミリ」=「1,000 マイクロ」です。
ということは、
[μSv/h] (マイクロシーベルト毎時)、[mSv/h] (ミリシーベルト毎時)という単位に関して、
- 1[mSv/h] = 1,000[μSv/h]
- 1[μSv/h] = 1/1,000[mSv/h]
ということです。簡単ですね。