日記 -XtronsのAndroidナビ(中華ナビ)にカスタムROMのHal9kを導入

購入品など

2019年1月に、カーナビとして、いわゆる中華ナビを取り付けている。

クルマは、スズキのスペーシア(DAA-MK53S)で、2018年12月に新車として購入し、先日1回目の車検を終えたところ。

クルマ購入時は、「ナビ・オーディオ無し、HUD(ヘッドアップディスプレイ) + 全方位カメラオプション付き」という状態で納入。 ディーラーの方には、ナビ無しで本当に良いの?全方位カメラの映像見れないよ?と確認されたが、ちょうど当時、変換アダプターが出ていたことを確認済み。 それに、HUDを付けるには、全方位カメラを必ず付けなければいけなかった・・・。

で、後日購入したのが以下のもの。いずれも購入当時(2018年12月)の価格。

  • Xtrons TA101P (10.1インチ画面、ROM 16GB、RAM 2GB、Android 7.1) いわゆる PX3機 … 当時で 35,800円(国内代理店から購入)
  • カナック スズキハーネス 20P (ステアリングリモコン対応) … 1,242円 + 送料180円
  • データシステム RCA-092K (切り替えボタン付き) … 6,403円
  • スペーシア専用 フロアマット+サイドバイザーセット … 11,800円 + 送料1,200円 - クーポン1,000円

で、とりあえず上記の「ハーネス20P」を使って、スズキ独自のコネクタと、ナビ付属のISOコネクタを変換するケーブルを作成。 車関係では必ず書いてあるギボシ加工とかせずに、単純に線をぶった切って、はんだ付け+自己融着テープで絶縁という処理で変換。線の本数が多いので何気に大変。 きちんと確認しながら結線していったが、結果的には、同じ色どうしの線を結べば問題ない感じだったと記憶している。

クルマ関係の電装品をイジるのはほぼ初めてで、初めて買った新車に、しかも初めての中華ナビを、初めて自分で取り付ける、という結構なチャレンジだったが、(その上、寒い冬に、早く付けたくて暗くなってから作業するという荒業…)・・・問題なく動作。

拍子抜けするほどで、ステアリングリモコンも全く問題なく動作するし、Bluetooth接続でハンズフリーの通話もできるし、思った以上に快適。 Android端末としては、動作はかなり重いが、GoogleMapもまあ使えるのでナビとしても十分。 オフラインで使用する場合でも、microSDに音楽や動画をたくさん入れて再生できるので、例えばラジオドラマなど聞くのには最適。

なお動画は、FHDのHEVC(H.265)だと厳しい。どうしてもHEVCが使いたい場合は、Fastdecodeオプション付きで解像度を画面解像度以下に落としてやるなどすれば一応スムーズに再生できる。 ・・・という程度のスペック。

ひとつだけ、注意が必要だったのは、ラジオの周波数帯の設定が、デフォルトだと海外の範囲になっていること。 「工場設定」のところで設定する必要があった。なお、パスワードは(調べればすぐに見つかるが、)「126」。 あと、この工場設定のところで起動ロゴも変更できる。最初から、スズキのロゴも入っていました(笑)

カスタムROM(Hal9k)の導入

導入の経緯

カスタムROMの存在は知っていたものの、それほど不便を感じていなかったし、文鎮化するのも嫌だし、アップデートに時間がかかるらしいので、車載のまま作業するとなるとアイドリングしっぱなしか、長距離運転時となるのでなかなか機会がなかったり・・・ということで、踏み切れずにいた。

・・・が、最近バッテリーがあがりかけた事があって、これまで電源の設定を「自動」にしていたところを、「30分」などにしたところ、毎回コールドブートするようになり、そしたらGoogleMapをまともに使えるようになるまで10分以上かかる感じになって、これはちょっと、、、と。(その後バッテリーを交換したので、自動に戻して、あまり問題は無くなったけれど)

で、車検も終わったし、これを機会にMalayskとかHal9kについて色々調べて、どうやら全体的に動作も軽くなりそうだということで、導入を決行することに。

導入方法

自分の機種が本当に対象機種かどうかを確認して、あとは以下に書いてあるとおり。

forum.xda-developers.com

ちなみに、これは無料で、アップデートを受ける場合にはお布施が必要らしい。 検索した日本語の説明サイトでは、「機能制限版」などとも書かれていたりするので、何か特に制限があると嫌だなあと思ったのだが、結果的には、元から入っているROMに劣るところなどは何一つ無いのでは・・・。

電源の接続

車載の状態ではなく、部屋で作業するため電源を用意。

ハーネスを改めて買うほどではないので、コネクタに直接電源を接続する手段が必要。

ブレッドボード用のジャンパーワイヤーのメス側を、ナビ背面のコネクタ内部のピンに直接差し込む ことで、接続した。

電源は、当初手持ちの安定化電源(最大1A)を使ってみたものの、最大1Aでは一瞬起動画面が出たところで落ちてしまう(電源側が電流流れすぎて断になる)。

で、S-ATA → USB 変換ケーブルに付属の、12V2.5Aの電源を試してみたところ、起動するものの、画面が明滅し、起動したところで「シャットダウン」という画面が出てしまう。

で、たぶん液晶画面用かなにかの、12V4Aの電源で試してみたところ・・・安定して動作できた。

接続は、11番pin「POWER B+ (YELLOW)」に +12V、6番pin「ACC (RED)」にも +12V、1番pin「GND (BLACK)」に GND 、を接続。

始め、ACCだけに接続したが起動しない・・・。 常時電源にも接続した上で、ACCに+12Vをかけることで、これがスイッチとなって起動する、ということらしい。

なので、「POWER B+」「ACC」の両方に +12V を、「GND」 に GNDを接続するという感じになります。

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電源の接続

カスタムROMの導入

再掲になるが、

forum.xda-developers.com

にあるとおり。

  1. 上記ページから、「Hal9k_Mod_2.5_MTCD_MTCE_PX3_RK3188_1024x600_800х480_eng.rar」をダウンロード
  2. ダウンロードしたファイルを解凍し、出てきた「nupdate.img」を、FAT32でフォーマットした microSD の ルート にコピー
  3. GPS と書かれた microSDスロット・・・は無いので、「Map Card」と書かれた microSDスロット(※右側にある)に入れる
  4. すると自動的に「Firmware Updating」というダイアログが出るので、「Wipe data and format flash!」にチェックを入れて「Install」

これだけ。 特殊なモードで起動したりは、一切不要。

拍子抜けするほど、簡単に終わった。 導入自体は、思ったより短い時間で終わったように思う。開始から少なくとも15分以内には、新しいホーム画面が出ていた。

なお、この機種にはDVDドライブが付いており、DVDやCDの再生ができるのだが、こちらも問題なく動作する(と思われる。実際には未確認だが、ちゃんとアプリがある)

ホーム画面は、元のファームのものとは異なるものになってしまうので注意。 それ以外は、、、たぶんこれまで出来たものはこれまで通り、これまでできなかったことも、これまで以上に出来る(カスタマイズできるところが増えた)ように思う。 それから、 全体的に動作が明らかに軽くなった ので、目的は十分に達成。加えて、Hal9kの場合、GPSの補足数が大幅に向上するらしい。

あとは、Googleアカウントの設定やら、アプリのダウンロード・設定やらで、深夜になってしまったが、導入自体は終わってしまえば簡単だった。 (電源をどうするかを先に考えておくことと、大量のコネクタ・ケーブルを外して付け直す面倒臭さの覚悟ができていれば、難しいことは何もなかった)

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ケーブルの接続が面倒・・・

感想

導入自体は本当に簡単で、思ったより短時間で済んだので、もっと前にやっても良かったかも。 今の所、Freeの初期版で特に問題なく使っている。ありがたく使わせていただきます・・・。