Lenovo G560 UJ への Ubuntu導入

Ubuntu+Broadcom


始めに、無線LANについて。
私のLenovo G560 06792 UJ には、Broadcom無線LANチップが入っているようでした。

Lenovoの公式サイトでドライバを検索すると、同じ型番なのに複数のドライバが見つかるので、
もしかすると別のチップの方もいるかもしれません。

ここでは、Broadcom無線LANを有効にするまでの経緯を書いておきます。
(ほぼ自分用メモ)
ちなみに、Linuxにはほぼ無知ですので、変なことを書いているかもしれませんので、
一応自己責任でお願いします。詳しい方は、良かったらご指摘ください。。。

Ubuntuの導入(Wubi)

Wubiを使い、Windows上で、Ubuntuを導入します。
Wubiは以下のようなメリットがあります。安全かつ簡単に、試しに導入するのに便利なだけでなく、そのまま実用する場合にも、かなり良いと思います。

  • 通常のアプリケーションと同様に削除も可能(コントロールパネルのアプリケーションの追加と削除から)
  • 新たにパーティションを切ったりしなくても良いので、気軽に導入できる。
  • VMWare等の仮想環境上で動作するわけでもないので、高速で、様々なデバイスも直に使用できます。
  • Windows上からインストール/アンインストールしますが、完全に独立した完全に独立したOSとして動作します。(Windowsとの同時起動は不可能)
  • CDブートの場合と違い、圧倒的に起動が早く、ファイルや設定の保存、アップデート等が普通にできます。

簡単に言えば、Windowsからでかい1つのファイルを作り、その中にインストールする感じ。Ubuntuから見ると、そのファイルがパーティションに見える。
ちなみに、インストールが完了すると、

  1. 再起動時にOS選択画面(※Windows7のもの)が現れて、そこからWindows7ubuntuを選択(デフォルトWindows7)
  2. (Windows7選択の場合/一定時間操作しない場合)→普通にWindows7が起動
  3. (Ubuntu選択の場合)→LinuxのOS選択画面(Grub)が出るので、UbuntuWindows7を再度選択(デフォルトUbuntu)
  4. (再度Ubuntu選択の場合)→Ubuntu起動

という感じになります。
ちなみに、アンインストールすると、元通りになるので心配いりません。


インストールに必要なもの:

Ubuntu 10.04 LTS Desktop 日本語 Remix CD」のISOイメージ
http://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu1004-desktop-ja-remix-20100512

仮想CDマウントソフト「DAEMON Tools 簡易版」など
http://www.daemon-tools.cc/jpn/downloads

  1. ISOイメージをダウンロードする
  2. 仮想CDマウントソフトでISOイメージをマウント
  3. マウントしたCDを開き、「wubi.exe」を実行
  4. あとはウィザードに従って進めるだけ。

無線LANドライバの導入

Ubuntu10.04LTSでは、Broadcom無線LANドライバは入っていないらしい・・・?
少なくとも、単純に起動した際には、デスクトップ右上にある無線のアイコンには「!」マークがついていて、動作していなかった。

なので、ドライバの導入をしてみる。
ドライバは以下から。

http://www.broadcom.com/support/802.11/linux_sta.php
インストールしたUbuntuは32bitの方だったので、32bitのをダウンロード。

  1. 有線LANなどでネットが使える場合
    1. Ubuntuを起動し、「アプリケーション>アクセサリ>端末」でターミナルを開く
    2. とりあえず「sudo su -」を実行して管理者に。(ここでもう一度パスワードを入力する)
    3. 「cd /usr/src」としてディレクトリを移動後、「wget http://www.broadcom.com/docs/linux_sta/hybrid-portsrc-x86_32-v5.60.48.36.tar.gz」で32bitのドライバをダウンロード
    4. 「ls」と入力して、「hybrid-portsrc-x86_32-v5.60.48.36.tar.gz」があることを確認。
  2. 無線LANしか使いたくない場合
    1. Windows側でダウンロードして、D:ドライブとかのわかりやすいところに置いておく。
    2. Ubuntuを起動して、「場所」から、保存したドライブを開いておく(そうすると、そのドライブがマウントされるので)。
    3. 「アプリケーション>アクセサリ>端末」でターミナルを開く
    4. とりあえず「sudo su -」を実行して管理者に。(ここでもう一度パスワードを入力する)
    5. 「cd ???」(???は保存したディレクトリ。他のドライブの場合、マウントされていれば、「cd /media」と入力してTABキーを押すと、補完されるはず...たぶん。)
    6. 「ls」と入力して、「hybrid-portsrc-x86_32-v5.60.48.36.tar.gz」があることを確認。

以上で、ダウンロードしたドライバファイルのあるディレクトリにいる状態のはず。

続いて、以下のコマンドを実行

  1. 「make clean」※初回なら、たぶん不要
  2. 「make all」※「make」だけで良いかも…(allは要らないかも)
  3. 「make install」
  4. 「depmod」
  5. 「modprobe wl」

以上で導入完了のはず。
「reboot」
等として、再起動。

再起動後、デスクトップ右上の無線アイコンをクリックするなりして、無線LANの設定を行う。
しばらくすると接続が完了し、ネットが使えるようになるはずです。

そうすると、いろいろアップデートの通知が来るのでアップデートしとく。

ネットが使える状態で(?)、「システム>システム管理>ハードウェア・ドライバ」を開くと、
Broadcom STA 無線ドライバ」というのが現れていたので、有効にしました。
一度ネットワークが切断されますが、しばらくすると再接続されました。
(これは必ずしも必要ではないかもしれません)


・・・以上で、lenovo G560 UJ でUbuntu10.04+無線LANが使用可能になりました。
これも、Ubuntu上で起動したFirefoxから書いています。
(キーボードでタイプしているときに、タッチパッドに触ってしまい、結構やりにくかった・・・Windowsのドライバには、確か手の平等で触れた場合の補正機能があった気がするが、一応効果があったということだろうか・・・。)